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羽二重とは何ですか? |
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蚕(かいこ)の作った繭を水で煮てつむぎ、撚りのない生糸を作ります。それを経糸(たていと)と緯糸(よこいと)にし、交互に規則的に製織した絹織物のことです。 |
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羽二重はどのような物に使われているのですか? |
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主に着物の裏地(胴裏・肩裏・羽裏・比翼地)や長襦袢(ながじゅばん)・石持(こくもち)などですが、最近では雑貨用や美術工芸用、又衣料の分野でも健康衣料として大活躍しています。 |
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繭1粒で採取する糸長はどのくらいですか? |
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約1,000〜1,400mです。 |
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羽二重胴裏1枚分を作るのに、蚕はどれ位いるのですか? |
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約800〜1,200頭必要なのです。 |
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絹の特性を教えて下さい。 |
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光沢が有り、色彩が豊かである。 |
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触った時の触感(風合い)が良い。 |
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柔らかくて、こし・はりが有る。
絹の着物は着崩れしにくく、帯やネクタイの締め具合が良い。 |
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軽くて暖かい。
天然繊維の集合であり、化学繊維の織物には出来ない気質が沢山有り、含気量が多いので熱を伝えにくく、薄くても暖かい。 |
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着心地が良い。
吸湿性が優れていて、放湿速度が大きく、余分な湿気が残留しない為、着心地が良い。 |
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燃えにくく、有毒ガスを発生しません。 |
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抗菌性が強い。
絹の吸湿性と、放湿性が微生物の繁殖を抑制し、人の皮膚を正常な生理状態に保つのです。 |
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床擦れ(とこずれ)に良いと聞きましたが、本当ですか? |
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絹は吸湿性が良く、細菌の繁殖を阻害する為、床擦れ防止には大変良いです。寝たきりで、腰や肩が赤く腫れ、とうとう体液がにじみ出て体を動かすと痛みを訴えるようになった老人がいました。その方の傷口に絹の布を当てて寝かせた所、一週間程で床擦れが綺麗に治ったとのことです。 |
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UVカット効果があるって本当ですか? |
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本当です。絹は有害な紫外線を吸収して、皮膚や髪を守ってくれるのです。 |
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絹は肌に良いのですか? |
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絹は人と同じたんぱく質で出来ており、18種類のアミノ酸を含んでおり、生態適合性が良く、人の肌に最も近い繊維です。そのため、全世界で手術の縫合糸として使われていますし、アトピー性皮膚炎の人や柔肌の赤ちゃんでも安心です。 |
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絹製品の家庭での洗濯法はどのようにすれば良いですか? |
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取り扱い表示に従って、中性洗剤や絹専用洗剤を使用し、色物と白物は分けて下さい。洗濯機で洗える絹製品については、ネットに入れて洗って下さい。
家庭で洗濯できる表示のないものは、洗えません。洗濯できるシルク製品は、30℃くらいのぬるま湯に、中性洗剤をよく溶かし、ふり洗いかつかみ洗いでやさしく手洗いしてください。
すすぎもぬるま湯で、絞るときは手早くバスタオルに包んで押ししぼりをしましょう。 |
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アイロンかけはどのようにすれば良いですか? |
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木綿の当て布をし、120〜130度程度で軽くかけます。
当て布として、よく洗ったノリ分のない白の木綿を用意します。直接、霧をかけたり水通しを行うと、シミができたり光沢がなくなったりシルクの持ち味を損ねるので、気をつけてください。 |
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絹製品の保管はどのようにすれば良いですか? |
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密閉できるプラスチックの袋に吸湿剤と脱酸素剤を入れ保存し、型くずれする物はスポンジ等でくるんだハンガーに下げて、湿気の少ない洋服ダンスに保管して下さい。 |
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